賢者の海外投資術 [マネー]
お金の持つ不思議な魔力がわかる本。
世界中の人は通貨で繋がっており、
何かしらの因果関係を結んでいるものなんだなと思いました。
(特にミセスワタナベがもたらした事とか)
また、
・投資とマネーゲームの違い
・為替変動のカラクリ
・金融破たんはなぜ起こったのか
・ヘッジファンドの実体
この辺が気になる方にもお勧めです。
それと母親が子供に債権について説明する際
ケーキに例えた話が分かり易かったです。
この中に登場する
冒険投資家ジム・ロジャーズに憧れますね。^ ^
満足度:★★★★★
お金の仕組みや賢い投資術の部分だけでも十分堪能できますが、それ以外に
今、世界中を苦しめている「百年に一度の大不況」についても十分理解できます。
丁度先日、NHKの深夜枠でマネー資本主義が放送されていたのを見て、
この本と言っていることが一致しており、思い切り自分の頭で理解できました。
(この番組、分かり易くて面白いのでお勧めです!)
これまでも株価暴落などの金融危機は幾度か訪れたことがあったが、金融の有能な先導者がうまくコントロールして凌いできました。
しかし、彼らにも理解不能な動き(ドル買いに次ぐドル買い)によって手を打っても止まらずに(サブプライムローンにまで発展して)破たんにまで陥ってしまったのだそうです。
ミセス・ワタナベ(日本の一般主婦投資家の総称で集団)によるFX投資で為替相場を狂わしてしまったのだそうです。
(飽くまでも原因の一つとして)
特にマネー資本主義で興味深かったエピソードがこうです。↓
日本中の主婦がFXでドルを買って多大な儲けを出す → ドルにあり得ない高値がつく →→ (色々と巡りに巡って) →→ 日本企業が次々と連鎖で不況に見舞われる → 日本主婦のダンナが勤め先でリストラに会う・・・
本来お金はゼロサムなので、誰かがマネーゲームで不相応な収入を出してしまうと
他の誰かが不相応なツケを支払なければならなく、
更にそれが多人数一斉に行われることで今回のように全体が一気に破たんしてしまい、
終いには自分にもツケが回ってくると言うことなんでしょうね。
お金や投資とはどうあるべきものなのかを考えさせられました。
この著者の本をもっと読んで行こうと思います。^ ^
「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計 (講談社プラスアルファ文庫)
- 作者: 橘 玲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/08
- メディア: 文庫
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