フラット化する世界(上) [読書]
かなりボリュームがあるので、読み切るのに時間がかかりました。
(それでもまだ上巻です・・・)
ITの登場によって「場所の壁」と言う概念がなくなり、
必要なものさえ用意できればアメリカもインドもなくなってきます。
この事を「フラット化する世界」と呼ぶようです。
身近な例だとAmazonとかGoogleとかがそうですね。
資本主義社会の中で理にかなっているシステムであるので、世界がこう言う方向に進んで行くのは時間の問題でしょうね。
その為にはこの本にあるように「無敵の民」になる方策を見つけなければならないようです。
これからは集団組織の一員ではなく、個々が自立する時代に向かっているって事を考えさせられました。
満足度:★★★★★
実は一ヶ月前に読み終えてたのですが、
内容が深すぎて自分の中でまとまってなくてレビューし損ねてました・・・。
前に受講したFXセミナーで講師の方が勧めていた経済関連の本です。
やや難しい内容でしたが、読み切った後で成る程と思いました。
自分視点で要点と思える個所を大まかにまとめるとこんな感じになります。
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ITの登場によってどこからでもどこへでも情報とデータの伝達ができるようになった。
だから雇う側は一番労働賃金の安い所を狙う。
これから必要となるのは、末端としてでなく統制していく能力。
垂直(指揮・統制)の世界から、水平(接続と共同作業)のフラットな世界に移行して行く。
集団組織の一員ではなく、個々が自立する時代になっていく。
そして今はグローバリーゼーション3.0の段階を迎えている。
グローバリーゼーション1.0
国がグローバルに栄える方法か、最低でも生き残る途だけは考えなければならなかった。
グローバリーゼーション2.0
企業が同じように考えなければならなかった。
グローバリーゼーション3.0
(いま)個人がグローバルに栄えるか、せめて生き残れる方法を考えなければならない。
その為には技術(手に職)だけではなく、精神的柔軟性と、努力する気持ち、変化に対する心構えがなければならないと言うこと。
これらがあれば、ものにできるいい仕事は山ほどある。(楽ではないが)
先進国(アメリカ、日本など)の若者は新興国(中国、インド、ブラジルなど)の若者と競争することになる。
そして、ミドルクラスの仕事が変わる。
その為には自分を「無敵の民」にする方策を見つけなければならない。
無敵の民とは?
自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人
失われる仕事の大半はインドや中国にアウトソーシングされるのではなく、
過去にアウトソーシングされて失われるのである。
すなわちデジタル化、オートメーション化すると言うことである。
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これは誰もが薄々感じてきている事ではないでしょうか。
この「無敵の民」になる方策で一つのヒントとなるのが、
「ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち」 の中にあるのではないかなと思います。
まだ上巻ですので、次は下巻に入って行こうと思います。
たまたまFXがきっかけで知った本ですが、
業界に関係なく本質面で何かに繋がって行くものですね。^ ^
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