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人はなぜ犯罪をおかすのか? [読書]

人はなぜ犯罪をおかすのか?―あなたの心の奥に眠る「犯罪者」の心性を徹底的に解剖する“犯罪学入門”

人はなぜ犯罪をおかすのか?―あなたの心の奥に眠る「犯罪者」の心性を徹底的に解剖する“犯罪学入門”

  • 作者: 小田 晋
  • 出版社/メーカー: はまの出版
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


人が犯罪におかすに至ってしまう経緯を心理や環境等の面から分析されており、
特に心理面について細かく解説されている。

加害者と被害者との間における有責性の問題についても様々あり、
事例によって被害者が加害者を陥れて為に事件になった例もある。(悪徳業者絡み等)

未来の犯罪については、現代の多岐に渡る情報化社会の中でそれらを情報源としている若者には
「何が正しくて何が間違っているのか」の判断がつけられない為、
少年犯罪が拡大されていく可能性がある事が延べられいる。
本書は1994年に発行された物なので、この後で起きた
「某巨大掲示板から起きたバスジャック事件」や「酒鬼薔薇聖斗」の事を予見していたようにも伺える。

また犯罪を防ぐ方法については、「犯罪を抑制するのに死刑は必要なのか」と言う点で論議される所。
仮に死刑が廃止されたとして、加害者側の損得面で言えば「人を殺してもどうせ死刑にならないんだから・・・」でまかり通ってしまうことになる。
この点は少年法でも同様の事が言え、「犯罪にならない(捕まらない)のは今の内」が成立してしまう事になる。
この本では、後の方に少年犯罪と少年法の問題についても大きく取り上げられている。

満足度:★★★★★

人間社会にはなぜ刑罰が必要なのかと言うと、
人間は自然界の中で同種族を(私利私欲目的で)殺せる唯一の生き物だからであり、
こう言った刑罰がないと、人間は互いに殺しあって自然界から滅んでしまう事になる。
また、刑罰は国が被害者に同情して恨みを晴らすのではなく、
同様の犯罪を起こさせないように国が加害者を裁くのである。
ただ、被害者が殺されても加害者は懲役○年で済んでしまう事もあり、
やられた側にとっては浮かばれないケースもある。
あと、時効は本当に必要なんだろうかの疑問もある。

構想中の創作漫画で「東映レスキューポリス」っぽい路線の参考に
こう言った犯罪学の本を読み漁ってますが、
さすがにここまで来ると正義が語れなくなってきますね。^ ^;
これが形になれば、エゲツない物になりそう・・・
(作品難易度が高いので、まだ先になりそうですが)


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