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人生の教科書[ロボットと生きる] [読書]

人生の教科書[ロボットと生きる]

人生の教科書[ロボットと生きる]

  • 作者: 藤原 和博
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/07/26
  • メディア: 単行本


寿司ロボットなどの実用型の物や空想ロボット
そしてASIMOなどの人型ロボットまで
ロボット全般を通して授業形式に学べる本。

ホンダのロボット(P2、P3、ASIMOなど)誕生の経緯や、
アニメロボットデザイナー出渕 裕(本人はロボットスタイリングと名乗っている)が語る実現したロボットについての話など興味深い。

これからロボットに取り組もうとしている方には
「ロボット概論」の教科書として読んで損はないと思う。

最後の方には、ロボットを作る為の基礎として
理科の知識(力学、電気学)、そしてロボット製作の実習例がある。
ロボットの目的、必要な機能、上手く機能させる為の課題を上げて
完成までの経緯が紹介されている。

満足度:★★★★★

ロボット関連の本で大抵述べられていることだが
これまで人型ロボットが実現できなかったのは
「研究にかけた経費がすぐ利益(実用)に結びつかないだろう」と言う合理主義的考えを通してきた事による。
しかし近年ではその考えが変わってきて
人型ロボットと言う高度技術を目標に研究する事で他の技術に応用でき
また人類の進化を知る事につながるとされている。
例えば二本の足で立って歩く事が、最もエネルギー効率が良い事がわかってきている。

また、欧米では宗教的考えで「人を創造する事は神に反する」として受け入れられないものとしている。
(近年のアチラの映画を観る限り、日本ロボットの影響の為かそうでもなくなってきている?)
日本にはそういった宗教観の制約はなく人型ロボットの研究に打ち込めるので、
この分野で世界をリードして行けるのではと思う。
その為には中学、高校辺りの教育科目に「ロボット学」が必要になるのではと思う。
自分の学生時代にこの科目があれば、苦手だった物理ももっとヤル気を出して取り組めてたかもね。


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