沈黙ピラミッド―ブギーポップ・クエスチョン [読書]
自動的に世界の敵と戦う死神ブギーポップのシリーズ物。
今回は三年前に終ってしまった事を知らずに現在まで引きずる話。
今回はシリーズの中で割とブギーポップの活躍が多いようです。
ここで語られているように何が普通で何が普通でないかを砕けて考え過ぎると訳がわからなくなりますね。
結局は世の中そんなもので考えても仕方ないって事を遠まわしに言ってるいるような気がします。
なかなか読み応えがありました。
満足度:★★★★☆
帰省中に飛行機やバス移動中に読んだ本です。
古代ピラミッドの謎を例にとってあっさりと現実的に言い切ってしまう辺りがこの作者らしいです。
業界裏話みたいに実際に関わった側にとってみればそんなものなんでしょうね。
今を生きる人類にとって向き合うべきは過去ではなく未来なのでしょう。
このシリーズは多くの回を経ていますが、あまり時系列が進行していないですね。
話の最後はその間に隠されているのかも。
だいぶブランクが空いてましたが、一応このシリーズは通しで読んでます。
(まだ読んでないエピソードがありますが)
書店で「ゲーム小説大賞受賞」の帯がついてた「ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))(一作目)」を見かけたのがきっかけでした。
(でもなぜかゲームになってないような)
時系列は変わらず視点を変えて真相に迫っていく表現(ザッピング)が面白いと思いました。
物事が淡々と起きていき、人の感情や意思でそれらに抗おうとしても空しく過ぎていくような無機質を感じますね。
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