SSブログ

人が人を裁くということ [読書]

人が人を裁くということ―罪と人間のはざまにある“心”の記録を追って

人が人を裁くということ―罪と人間のはざまにある“心”の記録を追って

  • 作者: 佐木 隆三
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 単行本


三十年にわたり裁判所の傍聴席からの視点による事例が書かれている本。

裁判所では一般傍聴人のメモが禁じられていたが、
著者が憲法違反であることを理由に国を相手取って訴訟を起こし、
メモが自由になったと言う実績がある。

事件の発端から最終判決に至るまでの流れや、
裁判中における被告人、弁護士、検察官、被害者、裁判官の状況を細かく説明している。
(オウム、宮崎勤、酒鬼薔薇聖斗、永山則夫の公判エピソードも解説されている)

また、裁判官の事情(彼らも大変なんだね的なエピソード)もあって面白い。

中には、この判決で良かったのかと考えさせられる事例も見受けられる。
同じ過ちを起こさせないようにするのが刑罰なのだが、
出所してまた同じ過ちを繰り返す者もいる。
特に親族関係(特に親子)に起こるトラブル解決が難しい。
(夫婦間だと他人同士に戻る事はできるが、親子間では不可能である)

被告人の精神鑑定、人格面について色々な例が上がっていたが、
いずれも一般とは違った特殊性な物を感じた。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。