SSブログ

敗者のゲーム [読書]


敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか

敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか

  • 作者: チャールズ・エリス
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2003/12/04
  • メディア: 単行本

FXセミナー講師に勧められました。
投資について技術的な事ではなく、根本的な性質について述べられている本です。
投資のマーケットはゼロサムゲームであり、その中に「勝者」は存在せず、ミスをした者が負けると言う「敗者のゲーム」なのだそうです。

株・債権・財務証券について話ですが、あらゆるマーケットの本質をついていると思います。
同業種で競争が激化していくと「価格競争」に陥ってしまうのも「敗者のゲーム」ですね。

満足度:★★★★★

あらゆるマーケットの本質を突いていますね。
株・債権・財務省証券など投資の話ですが、色々な身の回りの事に当てはまると思います。

要するに需要MAXがある中に供給(参加者)が増えて、激しい競争が働くと「敗者のゲーム」になってしまうと言うことです。
同じもの同士の競争だと、先にミスした(ホコリが出た)方が負ける事になります。
負けた者は大きなダメージを負い、残った者は現状を維持って所でしょうか。

まだMAXに達していないマーケットであれば、セールスポイントとかUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)を持つ事で勝者になれる可能性はありますね。

「カイジ」の「限定ジャンケン」などは「敗者のゲーム」の最たるものと言えます。
かつての受験戦争も考え様によっては「敗者のゲーム」ですね。
今の就活も「敗者のゲーム」なんでしょうか。

この本にもあるように「敗者のゲーム」で勝つ為には、
「プレーに参加しない」か「通常のルールでプレイしない」ことが一番だそうです。
(究極過ぎる結論ですが・・・)
例え競争で残ったとしてもそれは「勝者」ではなく、「ミスをしなかっただけの者」と言うことかもしれません。

では、本当の「勝ち」とは何なのか?
誰かに用意された競争の場(敗者のゲーム)に参加するのではなく、
自らの土俵を築き、そこに巻き込んでいく事なのではと思います。

色々と考えさせられます。

チャールズ・エリスが選ぶ大投資家の名言

チャールズ・エリスが選ぶ大投資家の名言

  • 作者: チャールズ エリス
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本


チャールズ・エリスが選ぶ「投資の名言」(日経ビジネス人文庫)

チャールズ・エリスが選ぶ「投資の名言」(日経ビジネス人文庫)

  • 作者: チャールズ エリス
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/08/04
  • メディア: 文庫


キャピタル 驚異の資産運用会社

キャピタル 驚異の資産運用会社

  • 作者: チャールズ・エリス
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2005/02/19
  • メディア: 単行本


イノベーターは死なず―コピー機ビジネスで世界を変えた男

イノベーターは死なず―コピー機ビジネスで世界を変えた男

  • 作者: チャールズ エリス
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。