敗者のゲーム [読書]
FXセミナー講師に勧められました。
投資について技術的な事ではなく、根本的な性質について述べられている本です。
投資のマーケットはゼロサムゲームであり、その中に「勝者」は存在せず、ミスをした者が負けると言う「敗者のゲーム」なのだそうです。
株・債権・財務証券について話ですが、あらゆるマーケットの本質をついていると思います。
同業種で競争が激化していくと「価格競争」に陥ってしまうのも「敗者のゲーム」ですね。
満足度:★★★★★
あらゆるマーケットの本質を突いていますね。
株・債権・財務省証券など投資の話ですが、色々な身の回りの事に当てはまると思います。
要するに需要MAXがある中に供給(参加者)が増えて、激しい競争が働くと「敗者のゲーム」になってしまうと言うことです。
同じもの同士の競争だと、先にミスした(ホコリが出た)方が負ける事になります。
負けた者は大きなダメージを負い、残った者は現状を維持って所でしょうか。
まだMAXに達していないマーケットであれば、セールスポイントとかUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)を持つ事で勝者になれる可能性はありますね。
「カイジ」の「限定ジャンケン」などは「敗者のゲーム」の最たるものと言えます。
かつての受験戦争も考え様によっては「敗者のゲーム」ですね。
今の就活も「敗者のゲーム」なんでしょうか。
この本にもあるように「敗者のゲーム」で勝つ為には、
「プレーに参加しない」か「通常のルールでプレイしない」ことが一番だそうです。
(究極過ぎる結論ですが・・・)
例え競争で残ったとしてもそれは「勝者」ではなく、「ミスをしなかっただけの者」と言うことかもしれません。
では、本当の「勝ち」とは何なのか?
誰かに用意された競争の場(敗者のゲーム)に参加するのではなく、
自らの土俵を築き、そこに巻き込んでいく事なのではと思います。
色々と考えさせられます。
チャールズ・エリスが選ぶ「投資の名言」(日経ビジネス人文庫)
- 作者: チャールズ エリス
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: 文庫
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