死刑囚 永山則夫 [読書]
19歳の時に4人の尊い命を奪った永山則夫。
獄中で書いた本がベストセラーとなった事で有名。
当時の調査資料や判決文の引用により、客観的に状況がわかる内容となっています。
先が見えなくなった状況下から文才に目覚めた彼から
「罪と罰とは」「償いとは」を考えさせられます。
満足度:★★★★☆
飽くまで客観視点なので、人によって解釈が異なるのではと思います。
それでも著者はあとがきで、事実は光を当てる角度によって全く異なる表情をみせるとあり、
この本もまた著者の主観で書いた小説であると言っています。
彼は家庭が貧しかったことから、幼年期で親に置き去りにされた経験があり
高度成長期の日本が生み出した悲劇の犯罪者なのかもしれません。
永山則夫に関する書籍を調べてみましたが、かなり出てきますね。
色々な意味で世間への影響が大きかったようです。
今度は、彼の著書「無知の涙」「木橋」も読んでみようと思います。
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