坪30万円からできるデザイナーズ・アパート経営：凱王丸の格納庫：So-netブログ

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坪30万円からできるデザイナーズ・アパート経営　[マネー] [編集]

坪30万円からできるデザイナーズ・アパート経営―新築・土地代込みで利回り16%を実現する!

作者: 吉川英一
出版社/メーカー: ダイヤモンド社
発売日: 2008/02/29
メディア: 単行本

今や不動産も「投資」ではなく「経営」を行って行かないと生き残れない中で、
安い土地の取得から優秀な設計を通して価値のあるデザイナーズアパートを
生み出していく過程が具体的に書かれています。
巻末に物件の間取り図が掲載されているので、本文を読んだ後で設計の意図がよくわかります。

この本では住む側（顧客）の立場になって考えることが重要とありますが、
著者が新築物件の設計を楽しんでいるのがよく伝わってきますね。

満足度：★★★★★

少し前に読み終わってたのですが、原稿作業でレビューが遅れてしまいました。（汗）

この著者の方は今は不動産投資の時代から不動産経営の時代と言われています。
つまり土地や賃貸家屋を購入しただけではもはやゴールにはならず、
その後の運営面から売却までの「出口戦略」まで踏まえないとリスクが高いとの事です。
投資の基本は「安く買って高く売る」ですが、そうなるには
「（地価などが高騰して）高くなるまで待つ」か「自ら手を加えて価値を上げる」ことになります。
この著書では後者のやり方と思います。
前者は余程の目利きと運がないと難しく、後者の方はコントロールが効く分確実性は高まると言えます。
つまり安く買った土地をデザイナーズ・アパートと言う経営を行って
価値を上げると言うことになります。
（会社株は売買しかできないですね）

この手の本を読んでいて考えさせられるのは
不動産に限らず全てのビジネスの本質（資産）に共通すると思います。

例えば「コンテンツ」ですね。（アニメでもゲームでも）
初めから人気コンテンツを買う（人気が出てから買う）と言うことは既に高値掴みとなるので
更に価値が上がる見込みがない限り旨味は期待できないと言えます。
売値で高く売れても、仕入れ値が高ければ意味がありません。

この手の考え方だと、本当に旨味のある資産はタダ同然で手に入れられるものとあります。
タダのものとは「０から作る」か「今はゴミ同然」を指すのですが、
大抵の者はそちらに目が行かず、どうしても高くなっている状態のものしか見えてこないようです。
だからこそ「一人勝ち」とか「少数の勝ち組」が生まれてくるのだと言えます。

そして今の時代、この格差が開いていくのだとしたら、
この先「そこそこのポジションでいい」では生きて行けなくなるかもしれません。
（そう思える理由は他にも色々あるのですが・・・）

・・・と、こんな事書いてて
今日も新ＰＣの環境構築を逃してしまった私は負け組ですね。（＾　＾；

吉川さんの著書は文面が面白く、読み物としても十分楽しめます。