ぼくらの奇跡の七日間 [読書]
「ぼくらの七日間戦争」の現代版(リメイク?)に該当する作品のようです。
子供側が持つ本音を絶対的な武器を持って大人にぶつけていくと言う話なのですが、
個人的にそう言うものは「誰からに与えられる」のではなく、
子供にしか持ってないような知恵と発想で挑んで欲しかったように思います。
新任の先生がその事をたきつけておいたのは良いのですが、その事自体が意味のないものになって残念です。
また、子供が大人の何に対して不満なのかも冒頭で描写してないので
大人と対抗する為の理由づけも不自然だったように思います。
(事が起きてから徐々に明かされては行くのですが…)
文面としては読みやすく子供達の会話もそれっぽくて良いのですが、
(会話部分で+1点)
出てきている要素があまり活かされてないないように思いました。
読み手としてメインターゲットではない側(大人)の感想なので、
今の子供層的にはこの位の方が楽しめるのでしょうか。
(自分的には少年志向のつもりですが)
満足度:★★★☆☆
まあ、楽しめたことは楽しめましたが…
今時、「漂流教室」「ザ・ムーン」「金八先生(第二シリーズ)」みたいなものを
期待してはいけないのかも。
「デス○○○」とか「コード○○○」みたいに、
努力なしに天から降ってくるような絶対無敵アイテムをあてにするのが今の流れなんでしょうか。
ただの娯楽と割り切って楽しむ分には良いんですけどね。
コメント 0